2004年 10月 24日
嗜好と志向
ゲテモノを食うとなんか安心する。「食糧難の時代にも私は昆虫、爬虫類、雑草なんでも食って生き延びるだろう」という自信を得る安心感だと思う。他者が食わない物を食うことによって勝ち取る生存。アイデンティティの確保。そういう安心感。
自然界に例えるとパンダが笹を食ったり、コアラがユーカリを食うのと一緒だ。笹はほとんど栄養がないし、ユーカリなんて毒すらあるが、他の誰もが食べない植物なので奪い合いが起きない。しかしさすがに誰も食べない植物だけあって、たいした栄養もないうえに消化に悪く、年中便秘に悩まされたりする。そんな健康状態なので、パンダとコアラは人間様に保護されるのだろう。
男の子に生まれたからには、毎日ビフテキの食える生活を目指してがむしゃらに働いて、資産運用なんかにも積極的にチャレンジせねばなるまい。ところが私は初手からビフテキをあきらめ、調理してないイナゴにチャレンジしたり、庭の雑草の中から食える草を調べたり。これではいつまでたっても貧乏人のままだ。優秀な人間様に恵んでもらいながら生きるほかない。
以上の考察により、ゲテモノ好きは出世しないという真理に達し泣き叫ぶ。その歯に挟まったイナゴの足。
by disgust
| 2004-10-24 16:35
| 雑記
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