2004年 11月 04日
グリグリとワンワン
パンチをあてられる床屋さんも減っているらしい。需要がないのだろう。なんでもパンチは日本発祥の理容技術らしいので、パンチパーマの衰退は日本の伝統技術の衰退でもある。由々しき事態だ。
パンチパーマをあてると、その人の人格も個性も職業も意味を為さなくなり、「パンチパーマ」と称されるようになる。すごい理容技術もあったものだ。
今日、そんなパンチパーマの人を見た。紫のズボンとうすい色のサングラスがパンチとナイスコンビネーションの彼。ファッションのポイントはパンチ。犬を連れていた。「育ちの悪い人間ほどヨークシャテリアを飼う」というのは私の持論である。柴犬を連れていたパンチパーマは私の経験からいって、なかなか育ちがいい。パンチパーマの柴犬はまだ仔犬で、落ち着きなく飼い主のまわりを跳ねていた。その楽しくてしょうがないといった様子から、柴犬はパンチパーマに愛されているのがわかる。パンチパーマは右手に犬紐、左手にビニール袋とシャベル。なんだパンチパーマのわりに公共心があるじゃない。てっきりパンチパーマだと思ったら清潔な町を愛し、動物を愛するステキな御仁ではないか。パンチパーマのくせに、隅におけない奴だな。そんな私の慈愛の眼差し。信号が変わっても動き出せないまま。
by disgust
| 2004-11-04 01:15
| 雑記
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