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太郎とロスコムーン

川崎市岡本太郎美術館
川村記念美術館
天才・たけしの元気が出るテレビ !! DVD-BOX

岡本太郎とマーク・ロスコが、なんでこんなにおもしろいのか自分なりに考えてみたら、「でかいのに無駄だから」という結果になった。美術品を無駄なものって言っちゃうのもアレですけど。でも私は意味も理由もないくせにでっかいというのがツボで、そういうのに出くわすと嬉しくなる。

「早朝バズーカ」をご存知か。テリー伊藤が演出していた「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の企画。高田純次がただひたすら延々とサンコンさんの睡眠を妨害し続ける(こけしでチンポをつつくなど)。やっと眠ったと思うと、バズーカを撃って起こす。
なに。このくだらなさ。意味のなさ。そんな企画を思いついたとしても、バカバカしすぎてやる気がでないはず。でも、実際やってみると腹がよじれるほどおもしろい。しかし撮影中にその企画に意味を見い出そうとしたり、ストーリーを作ったりすると、つまらなくなる。スカスカでいい、スカスカのまま、しつこくやり抜くところに面白味がある。それで出来上がりがでっかいものになれば最高だ。

岡本太郎の「母の塔」、ロスコの赤い壁画には、テリー伊藤の企画のような楽しさがあった。
岡本太郎もロスコも、なんか理由なり意図があって制作していたのだろうが、ヒマつぶしに美術館に行く私としては、そういう作者の事情とか意図なんて知ったこっちゃない。ニヤニヤ笑ってニコニコ帰宅。
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Commented by noripy225 at 2004-12-22 11:13
マーク・ロスコ!色の勉強したときに対比効果のところで出てきました。
スピリチュアル本の装丁にしたいテイストです。この美術館かっこいいですね。行ってみます!
「けったいな」という言葉は岡本太郎の作品そのものですね。
HPをみましたが、太郎のそっくりさんがあまりにも似すぎて笑いました。

美術品は無駄なものなんですよね、きっと。「ここに縄の模様をつけてと…」と縄文時代の暇こいてた人間がツボを作ったときから、デザインや意匠学は無駄でありステキなんだと思います。中島らもが亡くなった時の新聞の切り抜きを眺めていたら、奥さんのコメントで「いかに無駄なことをおもしろく過ごすかに人生をかけていたような人だった」と書いてありました。なんかハっとしてグぅーでしたよ。

しかし、締めが”早朝バズーカ”ですか!さすが。
風雲たけし城で、大の大人がぶざまに池に落ちたり、必死で水鉄砲を打つ姿はほんと面白かった。無駄なことを楽しんで生きたいもんです。
あ、長居しちまいました。
Commented by disgust at 2004-12-23 07:16
縄文土器を「暇こいてた奴の仕業」と片付けるその美術考。大いに賛同します。だってあんな凝ったもの作るのは暇じゃないとできないもん。たぶん弥生土器のほうが使いやすいと思うけど、でもあの無駄すぎるデザイン!ステキ。

「無駄」に人生をかけるというのは、大変なことですよね。
普通、自分のやってることに意味や目的を見つけたくなるし、ただおもしろいからって理由だけで、続けられるほど人間は単純じゃない。でも無駄話をするためだけに友達に会いに行くとか、理由はわからないけど、無性にトシちゃんのモノマネがしたい!って思ったときに即座に実行するアクティビティ。が重要なんだ。たぶん。ハッとして~♪

川村記念美術館はやたらにだだっ広く、「土地、無駄っ!」って感動しました。ロスコルームはいいよ~。あと屏風絵のコーナーもええよ~。
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by disgust | 2004-12-21 23:44 | 映画とか本とか | Comments(2)