堂に入る

ブルース・リーの「ドラゴンへの道」をBSで見た。

アントニオ猪木は「相手がホウキでもプロレスができる」と言われた。ホウキにビンタして、ホウキのフサフサに攻め立てられ、ホウキに逆転の延髄斬りを放ち、ホウキ相手に名勝負ができる。それくらいプロレスが上手い。

ブルース・リーは猪木に似ている。ひとりでもアクション映画が作れる。親指で鼻をチョイと触れて、ズボンの膝のチョイとつまんで、軽やかにステップを踏む姿だけで絵になる。相手は誰でもいいし、別にいなくてもいい。ていうか蹴らなくてもいい。体重が消えているような、あの流麗なステップだけで映画になる。

ブルース・リーのステップは、横山やすしの「怒るでしかしー」に似ている。メガネをチョイと上げて、縦縞スーツの襟をチョイと直し、大股にステップを踏む姿。どこかブルース・リーを彷彿とさせる。
「ドラゴンへの道」のなかで、ブルース・リーは「空手もカンフーも極めれば同じだ。戦いのなかで体が勝手に動く。」と言っている。境地に達した芸というのは、似るのかもしれん。リーとやすし、登る道は違えど、頂上で出会う。そういえばファッションセンスも似ている。

猪木にとってのモハメド・アリ。やすしにとってのきよし。
ブルース・リーはライバルや相棒に恵まれなかった点が不幸であるな。うん。
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by disgust | 2005-05-03 23:49 | 映画とか本とか
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