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神様はきっと焦げた醤油の香り

七輪に炭火をたんと入れまして、網を少し高くして、うちわでばっさばっさ扇ぎますわな。遠火の強火ってやつですな。で、網をじゅうぶん熱したら、好きな食い物をじゅっと乗せますわ。しばらくは鑑賞して楽しむんですな。よだれで口腔をビチョビチョにして。いい匂いがしてきたら、もう皿に移すまでもなくダイレクトに頬ばるわけですよ。箸なんかどうでもいいんすよ。二口目からは醤油をたらしますよね、そりゃ。で指をナメナメしつつ、空いた手で次の食材をつまんで、網にていやーっと放るんですよ。

最近七輪がどうにも好きだ。
七輪はすばらしい。珪藻土のお鉢のなかで、白く灰をかぶった真っ赤な炭。美しく、力強い火力。人間の幸福とは、七輪を見つめる時間に比例していよう。物の価値は、七輪で焼くとどうなるのかで決まる。それが七輪で焼けないのなら、その物の存在意義が疑わしい。七輪は人類の無明を照らす、お台所の太陽なのである。
なすを煮てどうする。漬けてどうなるというのだ。炭火焼くほかないだろう。長ねぎを、長ねぎをだ。炭火焼けないのなら、なぜに君は購うか。いわんやサンマをや!
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by disgust | 2007-10-29 02:58 | 雑記